芳しき香り
レイちゃんおはよう。今日は雨が降るみたいだね。
乗客数300パーセント。東京では500パーセントを超えると聞いたことがあるが、僕の住む地域では混んでいてもせいぜいその程度だ。しかし椅子とつり革が全部埋まった状態を100パーセントとするJR基準でのパーセント表示なんかには興味はない。何故こんなにも混んでいるのだという憤りにも似た疑問が頭の中を駆け抜けるばかりである。
学校へと向かう電車の中、ぎゅうぎゅうに詰め込まれて息も絶え絶え、このままじゃ窒息するーなんて思いながらスキマスイッチの青春騎士聞いてた。おもしろいなこの曲。僕の乗る駅から降りる駅までは4駅ほど。15分くらいでつくのだが、普段混雑に慣れていない僕にとってはまさに地獄。いや煉獄。罪深き人間どもがひしめき合っているよママン。それにしても青春騎士いいな。
はたして煉獄でのんきに青春騎士を聞いている余裕があるのかどうかというささやかな疑問を持った読者はハゲる。絶対ハゲる。疑問を持たなかったやつもハゲる。いやハゲろ!みんなハゲろおおおおおお!
さて、何故だか分からないが僕のブログは電車話がやたら多い。そして必ずといっていいほどあげられるのが臭いだ。決して匂いではないところがミソなんだが、まぁこのパターンにもそろそろ慣れ親しんでもらいたいものである。
僕の隣に清潔とは程遠い感じのおっさんが立ってましてね。臭いの臭くねえのってもう公害レベル。電車内悪臭公害。びっくりした。そんなくさいオヤジが、こんなに混んでいる電車の中でメール打ってるんですよ。にやけながら。じろじろ見てたのを察したのか、完全に僕に背を向ける格好に変えましてね、このこんなに混んでいる電車の中で。そしたらもう自然の成り行きというか、自然の摂理というか、もうとにかく自然的運命的必然的に、けーたいの画面が見えるわけじゃないですか。けっして見ようとしてみたわけではなく、でも混んでいたから体の向きを変えるわけにも行かず、目をそらしていたら目が疲れるからって、結局真正面を見たら携帯の画面みたいな、不可抗力ですよね。いわゆる。
レイちゃんおはよう。今日は雨が降るみたいだね。
雨っていやだね。私は今週、東京に行くことになりました。だから今週もレイちゃんとも会えないね。
うわぁみちゃいけないよ。余計見ちゃいけないよ。この文面目に毒だよ。イタイよ。
駄目だみちゃいけない目をそらすんだレイちゃんって誰だろう
週単位でしかあえないってことはプチ単身赴任かもしくはなんていうか非常にあれな関係ってことですよね
レイちゃんが娘であるにしろあれな関係な女性であるにしろ不潔にしてたらモテないのは必至なわけでそれなのに朝っぱらからこんなメール送ってたら嫌われるよねもしくは嫌われてるよね
そういうわけで、色々思考をめぐらせることで悪臭公害を乗り越えた僕は学校に向かう。
学校は学生の縄張りだ。そんな話を漫画やら小説やらで目にすることがあるが、大きな間違いである。学校の支配者は結局先生である。生徒会なんて名ばかり。支配者である先生の許可がなければ何も出来ないし、結局もとからあるプロセスを辿るだけに過ぎない。
学校とは何か。
勉強を習うところ?集団意識を高めるところ?友達を作るところ?上下関係を学ぶところ?
否。洗脳の場所である。
なんて。
そんな戯言たわごと虚言に狂言はおいといて、事務局で協賛の仕事をしたんですよ。企業に電話して広告掲載料をいただくという、地味だが大切な仕事についたわけで。そんで、最初だからってんで去年ご協力いただいた飲食店にかけたんですね。電話を。
いろいろと儀礼的挨拶をすませ、ある程度説明した後で核心に入る。
「昨年度と同様に*****様の広告を掲載させていただきたいのですがいかがでしょう」
「ああそう。で?いくらなの?」
「6000円でご協力いただいております。」
「たっけえなぁ!」
「すみまs」
「去年もそんなに高かったのか!?他のとこは2000円でやってるぞ!」
「昨年度は5000円ということd」
「あっそ。」
「いかがでs」
ガチャッ!ツー。ツー。
('A`)ヴェノア
唖然として受話器を置き、先輩に顛末を報告すると慰められました。
すげえしょんぼりした。3件仕事をもらったんですが、残りの2件のうち1件は店長が変わったため一から説明をしなおさなければならず、月曜日にかけなおし。もう1件は何故だか知らないけど、かけようとしたら先輩が非常に渋ったので放置。
あれ?僕なんかろくな仕事まわされてなくねえ?
ちなみに同期のうさぴょんは既に2件完了しました。劣等感('A`)ヴェノア
ぼくがんばるよ!世間の荒波に飲まれないようにがんばるよ!
P.S.
先輩にもらったチロルチョコ、ポケットに入れておいたら家出されました。