やさしさにつつまれたなら。
反抗的な目で僕をにらんだソイツ。
何様だ。そう思うも目があっちまったら引き返せねえ。
たかだか10分間の戦いに身を投じることを決意した僕。その目は闘志に燃え、強く輝いていた。はずだ。きっと。
行き先と発射時刻の表示が点滅している。
公共交通機関というものはなかなか非情なもので、乗り込もうとする乗客候補がいても、容赦なくドアを閉める。
日本が過密スケジュールだといわれる所以もそこにあるのではないだろうか。
とにかく、そんな非常な公共交通機関である電車に乗り込むべく、僕は階段を駆け上がっていた。
どうやらその日の運転手さんは甘い人であるらしく、僕が乗り込むまでドアは開いていた。
なぜかはわからないけど、電車の中で息を切らすのが嫌だ。
僕は平静を装いながら、こんなに走ってきたのに息一つ乱していませんよ的な雰囲気をかもし出しながら、はちきれんばかりにのた打ち回る心臓に、内心悲鳴を上げながらも空いている席を探す。
この時間はどうやらすいている時間帯であるらしく、ぽつぽつと席は空いていた。
しかし、人間の醜い独占欲のなせる業か、どうも人一人座れるかどうか微妙な、隙間程度の「空き」しかなかった。
そしてその中で最も目立ったのが……ソイツだった。
ソイツは、実にひょろ長い体つきで、しかし神経は図太いらしく、一人で3人分を占めんばかりに足を盛大に開いて座っていた。
ちなみに30代位だ。
ぽかんとそいつを見ていると、実に反抗的な目でこっちを見やがる。
てめえその股踏み潰すぞ!!なんて言いません。ほら、僕聖人だから。
負けられねえ。
他にも気休め程度の「隙間」はあったのだが、あえてその人の右隣をチョイス。
「すんません」なんて小声で言いながら無理くり尻をねじ込む。おおおおるぁぁあ!!!
ソイツは小さく「チッ」なんていいながら座りなおし、足を閉じた。よし。僕の勝ちだ。
僕が座る頃には電車はすでに発車しており、ぽかぽかと暖かい足元の気持ちよさに、眠りにいざなわれようとしたそのとき、左足に違和感を感じる。目を開けるとそこはまだ出発してから2駅目。左側を見ると……
最初に見たときと同じように挑戦的な目でじっと前を見詰めながら足を盛大に開いて座るオヤジ。
てめえその股踏み潰すぞ!!なんて思いませんし言いません。
少し咳払いをしながら左足を動かすと、面倒くさそうに足を戻すオヤジ。
大体ね、立ってる人もいるのにね、二人分の席を占領するとは何事ですか。何様ですか。
で、やっぱり数分すると寄りかかってくるんだよね。足。てめえその股踏み潰すぞ!!なんて言いません。
そんなに僕のことが好きか。残念だがオヤジはお断りだ。
そして僕はふと思ったのだ。
ずっと貧乏ゆすりしてたらどうなるんだろう。
思い立ったが吉日、貧乏ゆすり開始。
ゆさゆさと縦揺れする左足を従える高校生男児。変態。
やたら広範囲にわたって足を開くオヤジ。変態。
めくるめく変態ワールドがそこに誕生してしまった!!
ちなみに、急に思い出したかのように貧乏ゆすりを始めた僕を不審に思ったのか、彼の足はもう寄りかかってこなくなった。
…作戦成功。
なんかいろんなものを失った気がするけど、わたし、この町が大好きです。
ちぃいさーいころーはー かーみさまがいてぇー…
ちょっと真面目話。
「最近の若いもんは!」
一世代上のおじじおばば、そうでなければどこかのとーちゃんかーちゃんでもいい。
昔と今を比較して、だらしなくなった点を指摘し、礼儀作法を正そうとする。
そんな、若い人たちにしてみればうざったくて、相手にしたくない存在。それが、どの時代にも居た。
昔に戻せるか否かは問題ではない。変わり続ける世の中に対し、変えずにいた方がいいものは何か、変えたほうがいいものは何か、真剣に、もしくは冗談めかして、議論する場を設けるという点で、彼ら彼女らは文化的に重宝されていたように思う。
しかしどうだ。
最近は、「最近の若いもんは!」と言うべき人たちまで、若い者たちの作り出す変革の波に捕らわれ、注意を促すどころか促される立場へとなっている。
例えば、車内での携帯電話だ。車内というのは車と限定しない。
電車、地下鉄等、公共交通機関内で、車内アナウンスが入っているにもかかわらず携帯をいじくるおじじおばば。
これは、異常事態なのではないだろうか。
たしかに、IT化だのなんだのの、一度乗り遅れると取り返しがつかないのではないだろうかとも思われる時代の急流の中で、同世代の人がこぞって時代の波の上をサーフボードに乗って優雅に滑っていたら、自分だけ注意を促していては取り残されるという焦燥感もあるだろう。
しかしだ。それではストッパーがないに等しい。
波乗り場を作り、波が来たからといって警告していたのじゃ意味がわからないが、そもそもその場所は波乗り上ではなく、テトラポッドを置いて波の進入を避けていた場所ではなかったか。
もともと置いてあったテトラポッドが若者たちによって撤去されていくのを、静止せずに見送ってしまったのはやはり彼ら彼女らの失敗だったのではないか。
いや、彼ら彼女らにとってはいいのかもしれない。
そうしたおかげで、不安定ながらも波に乗り、優雅にすべることが可能になったのだから。
誰だって注意するのは面倒だ。気持ちのいいものではない。
今までは、みんなが嫌がる仕事、注意を促すという仕事を、前世代の人たちが担っていた。大変な仕事である。嫌われ訳に徹しなければならない。しかし、必要なことなのだ。
今は、「最近の若いもんは!」とは言えない状況になっている。おそらく言っている人もいるだろう。警告を出し続けている人もいるだろう。しかし、個々人の世界が全体としての世界から独立し閉鎖された「今」、少数の声など届かない。
社会全体が危機感を持たなければならない。注意してくれる人間が少なくなっているというこの現状と、それに気づかずに波をおこし続ける若者たちに。
そして、「最近の人類は!」と、誰かがいわなくても済むように、もういちど過去に学ぶべきではないだろうか。
愛される寄り合いしたい(なんか違う)
「ノートみた?」
開口一番、挨拶もそっちのけで突然ノートについて語りだしたのはR.I.である。
挨拶は大事だぞ。R.I.よ。
「ノート?なんの?」
「いやぁ、俺の横で寝てるもんだからさぁ。」
答えになっていない。はて。何のことだろうか。
「ついつい落書きしてしまったわけだよ。」
そういうR.I.の顔をぼんやりと見ながら近日にあった変なことを思い出そうとしていた。ノート?
なんの予兆もなく、その記憶はフラッシュバックした。
「ああ!アレか!お前か落書きしたの!」
「俺しかいないじゃん。」
「いや別にお前しかいないわけじゃ…」
何のことはない。R.I.は僕のノートに落書きをしたのだ。
「案山子love」
と。まぁ、実際は「案山子」じゃなくて僕の苗字だったのだが。
自習室では必ず20分は寝ることにしている。だって眠いんだもん。
無理して起きているより短時間ガッツリ寝てしまったほうが後々の勉強がはかどる。ま。眠くならないのが一番なんだが。
その日は運……悪く、R.I.の隣になってしまった。そんで寝たもんだから落書きの餌食になったと。そんなところだ。
「やめろよー。誰かと思った。」
「気づかなかったのか。」
まったく。あのノートは、神聖かつ不可侵で他者の介入を許さない僕のMinimumな脳みその機能をフル稼働させるための記憶媒体の一種として位置づけられた、刻み付けるためのノート、「記される」モノではなく「記す」モノであるという、ノートにあるまじき属性を付加した僕だけの「刻印ノートⅠ」だったのに。
「オレの思いをね。」
「!!!!!!!!!!」
「?」
「R.I.にそんな趣味が…男好きって…」
「ふざけんな!ちげーし!」
マジ切れのR.I.。朝からテンションの高いやつである。
「刻印ノートⅡ」は悪戯されずに完成させようと思っていたが、今席が左隣のあのうん○この大好きな女の子に見つかった。
落描かれた。※落書きは名詞なのでこのように活用しません。
そういえばR.I.に3度ほど、ポエマーというクラスの一員について書けと言われている。
「あいつの変態具合を…」だそうだ。
しかし、なんとも書きづらいというのが本音である。そして面倒くさい。これ一番の理由。指示されて書くなんて。
ああ眠くなってきた。目が開かないから目をつぶって打ってる。すげ0コワイ。あ。間違った。伸ばし棒が。。。
ということで眠いのでお休みなさい。
今日は久々のR.I.ネタだったな。
少年の葛藤
少年には癖があった。
ストローをそのまま使うんじゃ味気ない。最初からそう思っていたかは定かではないが、小学校生活も5年間が過ぎ、周りに自分と同じことをしている人がいない事に不安を覚えるようになった少年にとっては、そう思うことが唯一の救いだった。
しかしそもそも少年には、その癖を直そうとする気がなかった。
噛むことによって窄められたストローの口。そこを通る液体が、噛んでいる前歯に心地よい振動を与えることも、吸い込むのにある程度の吸引力を要することも、少年にとっては快感。やめるなど考えたくもなかった。
たくお「なぁ、お前なんでストロー噛んでんだ?」
少年「いや、だって普通に飲んだらつまらないじゃん。」
たくお「ふーん」
大抵はこの会話ですんだ。
そのことに少年は安心していたし、そのことが少年にとって免罪符ともなりえていた。
しかし、事件はおこる。それは、運命的な偶然、偶然という名の必然として少年の耳に飛び込んできた。
給食の時間である。
ゆか「のどかわいたー。」
ちえ「わたしもういらないから牛乳あげる。」
ゆか「ホント?……いや、やっぱりいいよ。」
ちえ「何で?捨てるのもったいないから飲んでよ。」
ゆか「だってなんかストローが…」
どうやら、ちえちゃんにもストローを噛む癖があったらしい。他人にとって、噛み潰されたストローとは非常に生々しくて、普段は気にしないはずのストローも急に不潔な感じがするものだ。
少年はこの一連の会話を聞いて愕然とした。
…少年はモテる方ではなかった。小学6年生にして、自分には一生彼女が出来ないのではないかと危惧するほど、他人と比べて見劣っていた。そして少年は気づいてしまったのだ。
このままでは本物のキスももちろん、間接キスすら出来ない・・・!!
モテない少年にとって、間接キスは最後の望みだった。しかしどうだ。自分の愛する癖によって、最後の望みすら費えようとしている。
それからの少年の葛藤はすさまじいものだった。ストローは噛みたい。しかし噛んでいると女の子に嫌われる。
嫌われたくないから噛むのをやめようと思うと、急に恋しくなるのだ。窄められたストローを通る液体が歯に与える振動が。なにより、他人に縛られずに来た自分の姿が。
しかし彼は打ち勝った。長らく自分を支配していた癖を、以前の「少年」を脱ぎ捨て、新しい彼へと生まれ変わったのだ。
彼は、ストローを噛まなかった。
脱ぎ捨てられた少年は今どこにいるのだろう。どこにもいないかもしれない。しかし、少年が確かにそこにいたという事実は、彼をよく知る友達に、そしてまた彼自身に刻まれている。
彼らの中の「少年」は、無垢な笑顔を向けながら、潰れたストローの刺さった牛乳パックを掲げてこういうのだ。
「他人と一緒じゃ、つまんないじゃん。」
※この物語は、一部フィクションです。登場する人の名前だけフィクションです。他の誇張はあまり気にしないでください。
<あとがき>
ちなみに、彼はその癖がなくてもモテませんでしたし、もともとあまり外交性があるとはいえない性格のためか、女の子に飲み物を分けてあげる、なんてシチュエーションすら生まれませんでした。
先日、彼はストローを噛んでみたそうです。
とても懐かしい感じはしたが、なぜ癖になっていたのかわからない。とのことでした。
お詫びと訂正
いつも「ネタ?日記」をご愛読いただきありがとうございます。
先日の更新、「しんじられなーい」に不備があるとのご連絡をいただきましたので、お詫びして訂正させていただきます。
訂正事項は以下の2つです。
1,登場していただいた女性に関する点
「うん(規制)」という言葉の使い方で、その女性をあたかもうん(規制)のように扱った点に関しまして、人権侵害ではないかというご指摘をいただきました。当方、そのような意図は全くありませんでしたが、更新記事の内容によって皆様を不快に感じさせてしまったことと思われますので、深くお詫び申し上げます。
なお、問題の「うん(規制)」ですが、ご本人の希望により、「うん○こ」に訂正させていただきます。
2,蹴られたことについての記述に関する点
「いいか。蹴られたし。おかまって言われたし。仕返しということにしておこう。」
という文章が先日の記事の中にありました。些か説明不足であるとのご指摘を受けましたので、ご本人の希望により「蹴られたし。」の前に以下の文を追加させていただきます。
「彼女が超ド級Sな事を考えれば自然な事だとはいえ」
不備があったことをお許しください。
訂正事項は以上です。
これからも精進していくしだいです。どうぞよろしくお願いいたします。
記事に不備がありましたことを重ねてお詫びいたします。
全然反省してないけど。
しんじられなーい
「シンジラレナーイ!」
それは、紛れもなくトイレから聞こえてきた。
僕が、すでに日課となっている代ゼミでの自習を終え、帰宅するべくエレベーターを待っていると、その声は聞こえてきた。
おそらく、どこぞやのファイターズのナントカさんの物真似である事は間違いないと思うのだが、いかんせんノイズの発信源はトイレである。いったいどんな大きなうん(規制
えーと、のっけから汚い話で申し訳ない。いや、僕の所為じゃない!(じゃあ誰の所為だ)
「うん」
もちろん、肯定、話を促す等の効果を持つ「うん」だ。
特に他意はない。他意はないはずなのだが、メッセンジャーで話しているとどうしてもその後に一文字つけたくなる。
人間の本能だよね(違
つい先日、「髪が薄いと噂の~」で登場していただいた気さくな少年、もとい青年。
インターネット上にこの駄文と共に曝け出されたのがよほど嬉しかったと見えて、「何度か読み直した!」そうだ。
そして、「私も出してほしいわ」的なオーラを出していた彼女もしょうがないから出してあげようかと思ったのだが、特記すべきことがない。なんということだ。
で、とりあえず
その人「うん」
僕「こ」
その人「ああああああああ」
と、以前メッセンジャーで暇つぶしで話していたことを書こうと思い、代ゼミでの実話も絡めて冒頭で戯れたわけだ。
決して僕がうん(規制)大好きだからじゃない。ここ重要。何よりも。倒置法。
あー。このままこの話題終わったらこの人うん(規制)のイメージしかなくなるな。いいか。蹴られたし。おかまって言われたし。仕返しということにしておこう。
そういえば今日学年集会があった。玄関前ホールで。寒かった。寒かった。ホントに。ありえない。だからいつも集会時にカーディガン脱げって言うのに今日にかぎって着ていってもいいって言ってたんだね。
学年主任は学年集会の目的を新校舎のキャパシティーがどうとか、可能性を図るだとかなんとか、正直どうでもいいことを言っているし、その傍らで、ちょっと頭が寂しくなってきてキューピーっぽくなってきてしまっている先生はスピーカーのボリュームやらなんやらいじって遊んで、途中ちょっと音が途切れたりと、遊んでる感が丸出しな先生方ではありましたが、僕は寒かったのだ。
ホントに寒かったのだ。お腹もすいてたし、とても辛かったのだ。
せんせい、きざいであそぶのはいいけど、まきこむのはやめてください。
びちょびちょというモノ
今日は雨が強かった。
僕が学校に着いたとき、雨はそれほどではなかった。霧雨程度だ。しかし、教室に入って改めて窓の外を見ると、先ほどとはうってかわって「土砂」降りである。あまりの変化に度肝を抜かれつつ、まだ誰もいない教室の、静寂という新鮮な空気を堪能するはずだったのだが、やはり暖房の所為でそうは問屋が卸さなかった。
まったく。どこの問屋なら卸してくれるんだ。
そうぼやきつつも、予定通り勉強を始める。立て続けにあった模試の所為で狂ってしまった予定を立て直さねば。
・
・
・
やはり8時も過ぎると人が集まりだし、教室はにわかに活気だって来たのだが、そこはやはり僕のクラス。ショートホームルームまで15分をきっても全体の4分の1くらいしか人がいない。
ある女の子Aが入ってきた。
A「いやー!ずぶぬれだよ!特に靴下!」
がなりたてながら入ってくるこの娘は、中途半端な傘の差し方をしていたらしく、かばんまでずぶぬれだった。
かばんか靴下、犠牲にするならかたっぽにしようよ。
A「おもたーい!」
B「すごいねー。何入ってるのさ、そのかばん。」
A「びちょびちょ!みてこれ!」
Bさんの言葉が彼女に聞こえていたかどうかは定かではない。
しかしこの会話は、うるさくなってきた教室に集中力を奪われてきていた僕に、「彼女は『びちょびちょ』というモノを持ってきている」「ネタになる」と思わせるのには十分であった。
やはり5時間睡眠が基本な僕にとって、7時間睡眠というのは心身ともに結構な変革をもたらすようで、今日はとても調子がよかった。
しかし、物理の時間はやはり実験しか聞く気が起こらず、「その者厚き衣をまといて金色の野に降り立つべし・・・」さて金色の野は何にしようか、なんて、海老のテンプラのことを考えながら、なかなか成功しない実験を眺めていたことですよ。
だれか教えてくれ。
テンプラは何の金色の野に降り立つべきなのだ。そして蒼き衣にしなかったのは青いテンプラなんて食べたくなかったからだ。
テンプラ食べたい。
そういえば、「The egg」のホームページができたっぽい。
正確には完成ではないのだが。公開。この言葉が最も妥当。
鶏が、この時期に、僕やhidachi(主にhidachi)に急かされながら、結構がんばって作ったらしいので、見てあげたら?みたいな。
…特に見るところないけどね。
ジョークにしては些かやりすぎの感のあるとても長い文
最近はまっていることがある。
なに。僕の立ち読み趣味は今に始まったことではないから、文庫本を1時間半ほどかけて立ち読みするだとか、そんなことは「最近」というにはいくらか弊害がある。
しかし、最近はまっていることが、この立ち読み趣味によって生まれたことは確かなので、関係ないことを話題にのぼらせて文字数を稼ごうとしている、なんていちゃもんはつけないでほしい。
何にはまっているのかといえば、(気づいていた人もいたかと思うが)多くの情報を一文にぶち込んでとても長い文を作ることだ。
先日、今日もスパム以外のメール着てないだろーなー、退屈だなー、なんて思いながらメールの送受信をすると珍しいことに一通の新着メール。スパムじゃない。
躍り上がる心。
きっとここから新しい何かが始まるに違いない。
僕のこの退屈を紛らわす何かが・・・!
ワクワクしながらメールを開くと、何やらどーでもいいことがつらつらと。
一人で延々としりとりをしているメール。よっぽど暇だったらしい。
たーこ(:。)ミ
こあら
らっこ
こい
・・・
確かに、僕も退屈だった。このメールを見て、退屈だった僕は暇そうなこの友人に非日常というステキなプレゼントを贈ることにしたのだ。
以下、プレゼントの内容。
「
風邪ひいてからこっち全くやる気がおこらず、というよりマーク模試からこっちなんだが、まぁなんでやる気なくしたかって言うと、100点上げるための勉強したのに40点くらいしか上がらなかったからだわねと思いながらも、言い訳ばかりじゃ先に進めないと思い直し、11月からの勉強の予定を立て始め、ああ今月は休日という休日が予定で埋め尽くされることになりそうだと、少々嘆きのこもった溜息をもらし、やはり文教堂で文庫本の立ち読みなんかしている場合ではないのかもしれないと思うも、本というものは僕の生活から切り離せないものであるようで、気がつくと学校帰りに文教堂へと足が向き、買うお金がもったいないという理由の他、本棚に並べたくない類のアニメチックな絵が表紙に描いてあるという理由も添えて、立ち読みをし、足が痛くなり、頭も痛くなり、1時間半ほどかけて読み終える頃には棒のようになっている足を何とか引きずって帰宅したあとは、頭痛を治すべく靴下も履いたままベッドに倒れこみ、夕食の声がかかるまで死んだように眠り、起こされた後は魔法のように頭痛は治っており、勉強するかと思いきや机に向かって何をするでもなくぼけーっとしていたり、先に読んだ本の内容を思い出していたり、ようやくシャーペンを取ったかと思うと今度は11月の予定表に勉強の予定を書き込み、勉強時間を削り、11時を過ぎると免罪符を得たかのように机に向かうのをやめてPCに向かい、12時にやめるぞと思いながらもグダグダと長引かせるなど、もうなんだか駄目人間まっしぐらな自分の生活を正すべく11月の勉強の予定を立てたことは前述したとおりで、明日(正確には今日)から自分に厳しく行こうとちょっと思い、このことを誰かに自慢したい気持ちでいるところに舞い込んだ一通のメールは何やらしりとりのメールで、格好の餌食だなフフフと思いつつこの文章を打っていることは秘密にしようとしていたんだが、勝手に手が動いてしまったことだよ、読むの大変だね、もうすぐ終わるからね、なんて励ましてみながら、僕また今月からがんばるよとご報告すると共に、暇だと声を大にして叫ぶ所存にございます。
」
以上。退屈をもてあます案山子が、暇をもてあます友人に送ったプレゼントでした。
携帯で読むなんて考えたくもないね。HAHAHA(他人事)
はろうぃーん
「はっぴーはろうぃん!」
ちょっと照れながらの女の子二人にこう話しかけられ、こういう態度もまた初々しくていいではないかと爺くさいことを思いながら、それぞれから全員配付のお菓子をありがたく頂戴し、同時にこうも思うのだった。
果たして、ハロウィンとはハッピーなものなのであろうか、と。
いや、僕も一応ニホンジンなわけだし、細かいことにこだわらずにお祝い事をわいわい盛り上がってするのは大好きで、こういうイベントごとは何かやらなきゃ気がすまないタチ、というのは些か言いすぎの感もあるが、とにかく大きなイベントにはそういった些細な疑問など人体で言うとハナクソほどの価値しか持たず、特に気にする必要もないというのはわかっている。
街中でも、ハロウィンに乗じて売り上げを伸ばそうとする店舗が見られ、「ハッピー☆ハロウィン」なんて余裕で書いてあるのだが、やはり思ってしまう。
いや、ここはやはり深く考えないのが吉であろう。ハナクソほどの疑問、ひっかかりを指先で弾き、そろそろブログでも更新しようかと思い立ったのは31日、ハロウィーンの午後6時である。
さて、思いがけず僕を苦しめた風邪であったが、2日もあれば回復には十分すぎたようで、実際学校を休んだのは2日であるのだが、後半1日はほとんど必要なかった。たるかったから休んだ。そんな程度だ。
しかし、2日間の有給休暇を終えた僕を迎えてくれたのは思いがけず優しい言葉だった。
「風邪大丈夫?」
朝一で会った女の子は会話のないのを気まずく思ってか、僕に心配の言葉を投げかけてきた。実際、僕という人間は沈黙というものをあまり気にしない。むしろ楽しむ。だから、このタイミングでその娘が話しかけてくると思っていなかった僕は少々戸惑った。
「ん?あぁ。あぁー大丈夫、かな。うん。直ったよ一応。」
そんな言葉でごまかしつつ、いやはや、気の使える女の子もグッドだななんて、いかにも高校男児らしい事を思いながら教室へと向かったのだ。
教室に入ったら入ったで、何人かの女の子に「大丈夫?」と聞かれ、僕ってモテモテだな、なんて妄想を繰り広げ、朝からオメデタイ気分に浸っていたのだが、急に現実に引き戻される。
「うわっ。いるしっ。」
何も言わないのがノーマル。心配するのは心のやさしい人で、それ以外の反応をするのはジョークがわかるヤツか嫌味なヤツか意味不明のヤツだ。
さてさてこの場合はどれに当てはまるのだろうかと、声の主であるE.S.をみる。ニヤニヤしながら無言で自席に着き、それっきり何を話すでもなかったが、通り過ぎざまに突っ込んどいてあげた。
「何そのいちゃいけないみたいな言い方ッ!?」
小さい「っ」を入れるのがコツだ。っていうか「ニヤニヤ」は僕の数少ないアイデンティティの一つなんだが。せめてニコニコにしなさい。
そんな突込みを心の中でしていると、前の席の髪の毛が薄いと噂の彼が来る。
「お!直ったんだー。」
気さくな彼は気さくな様子でさくさくっと僕に話しかけ、
「誰も言ってくれないだろうから言ってあげる。シンパイシタヨ(棒読み)」
心配したというのは確かに誰にも言われなかったが、男に言われてうれしいものでもなく、どうせなら女の子に言ってもらいたかったな、なんて標準高校生男児の考え方をトレースしてみる僕だった。
僕は女の子が駄目なら男の子でもいいよ、みたいな変態さんではないのである。
やはり風邪の菌はとうに僕の体内警備員たちによって殲滅させられたらしく、旧校舎の壁を壊したものがいるという、いわゆるどうでもいいニュースに、「心にもやもやがあるのなら朝走って学校にきなさーい」とのたまった担任に心の中で「どんな青春ドラマだよ」なんて突っ込みを入れられるくらいにまで回復したようだった。
そうは言うものの最近はどうも体が弱っているようなので、このあたりで寝ようと思う。
理由は嘘だ。親が来た。「勉強しないでーガミガミ!!」なんてものっそい勢いで怒られている最中なので、多少の無念を感じつつここで筆を収めたい。
久々の写真ネタ。
アメブロにも色々な機能が追加され、便利になった。重たいのはずいぶん前からで、改善されそうもないのがちょっとしたネックなのだが。
新しく追加された機能に、アクセス解析なるものがある。
このブログを読む人が、どんな端末を使ってネット上に繰り出し、僕のブログをねめ回していくのかを解析する機能である。
やはりPCが一般的なようで、80パーセントはPCでしめられている。
なにやら携帯でも見ている人がいるようで、残りの20パーセントくらいを締めているわけだ。が、どういうわけか日曜日あたりの携帯での閲覧者が異様に多い。60パーセント携帯。すげー。
なんて感動しながら新機能を堪能していた僕であるが、気になるものを発見した。
「検索ワード」
にじみ出る負のオーラ。
ブログ名がブログ名なだけに相当ひどい検索ワードが…
恐る恐る見てみる。
…たったの2回しか検索されてない。
1回は「ネタ日記」
ん?
順位2位「夢占い禿げ」
順位2位「夢占い禿げ」
…………!!!!!!!!!???
(著者急病のため中止させていただきます)